航空機のケータリングサービス会社様向け
機内搭載カート管理システム

航空機の機内食・備品の搭載作業状況をリアルタイム可視化︕
クラウド型WMS「COOOLa」をベースに
信頼性の高い独自のカート管理システムを構築

製造業の中には、製造後にそれを利用する場所への運搬まで行っているケースも見られます。
通常の製造よりも対応範囲が広いにも関わらず、その管理を紙やExcelといったアナログなもので行っていることも多く、
ミスや管理の煩雑さの解消に向けたシステム導入を検討される企業が増えています。
航空業界におけるケータリングカート管理システムでのシステム構築支援をご紹介します。

システム導入前の課題

ISSUE

機内搭載カートの管理を紙で行っていたものの、作業履歴が残らず、目視による人為ミス発生のリスクもありました。
新型コロナ禍により工場作業員の減少があり、その後業務量が増加していく中で、作業員人数が簡単には戻らない状況となっていました。
機材搭載業務は今まで人が目視人確認を実施していたところ、人材調整難を背景とした業務負荷の高まっており、
手作業によるミスも多く発生。作業品質を向上するご要望をいただきました。

システム開発の目的

紙ベースの管理をなくし
業務状況をリアルタイム可視化
業務を効率化しつつ
手作業での作業ミス削減
今後の別業務に対して
対応範囲をカスタムできる
システム

ブライセンからのご提案

01

お客様独自業務に対応したシステム開発

システム導入により、チェック作業の証拠が確実にデータとして残るようになりました。部品不足などの問題が発生した際も、作業内容を簡単に事後検証でき、積み忘れの確認が容易になりました。作業者にとっても、自分の作業の証拠が確実に残るため、安心して作業を行うことができるようになりました。従来は各カートのラベルとチェック用伝票を目視で1つずつ確認していましたが、システム導入後はカートのラベルにあるQRコードを読み取るだけで、自動的に正確なチェックが可能になりました。これにより、目視確認時のヒューマンエラーを抑制できます。
さらに、作業効率も向上し、1便当たりの準備時間を約10％短縮できました。最終的な積み残しの確認もデータで行えるようになり、より正確なオペレーションが実現しました。
02

短納期でも高品質な開発

今回は特に短納期でも高品質に開発することをご希望されたため、弊社のクラウド型管理システムである「COOOLa」をカスタマイズする形でシステム開発を行いました。COOOLaに搭載されている基本機能を活用することで開発期間を大幅に短縮できました。次に、業務フローに合わせたカスタマイズを行い、特定の要件に応じた機能追加やインターフェースの調整を実施します。この際、ユーザーのフィードバックを積極的に取り入れ、実際の業務に即した使いやすさを追求することが重要です。また、具体的なテスト基準の策定や品質管理プロセスを厳密に行い、テストフェーズでのバグ修正を迅速に対応することで、システムの信頼性を確保しました。
03

ブライセンのネットワークを活用した低コスト開発

ブライセンではシステム開発コストを抑えるために、日本と海外のエンジニアを活用したハイブリッド開発を行っています。今回の開発では特に日本のエンジニアが持つ高い技術力と現場知識を基盤に、ベトナムのエンジニアのコスト効率と多様なスキルセットを組み合わせることで、開発コストを抑えつつ高品質なシステムを構築しました。ブライセンの広範なネットワークを活用することで、適切なエンジニアを迅速に確保し、プロジェクトの進行をスムーズに進めることが可能となりました。
04

中長期的な企業の成長を踏まえた拡張性

中長期的な企業の成長を見据えた拡張性を実現するため、まずは、システムアーキテクチャはモジュール化とスケーラビリティを重視し、必要に応じて新たな機能や機材を容易に追加できる設計を行います。また、クラウドベースのインフラを活用することで、データの集約と分析が容易になり、将来的なAIやIoTとの連携も視野に入れた柔軟な対応を可能とします。さらに、上でも記載したとおり、ユーザーインターフェースを直感的で使いやすくすることで、従業員のトレーニングコストを最小限に抑えることが重要です。これらを総合的に提案し、お客さまが迅速に市場の変化に対応し、持続的な成長を実現できるお手伝いを行います。